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キッチン・洗面所・トイレ ~水回りの床選びのポイント!~

キッチンや洗面所、トイレといった場所には、それぞれ水回りならではの床の問題点があります。上手な床選びをしてリフォームしなければ、使い勝手が悪かったり、問題を引き起こしてしまい新たにリフォームをするはめになったりする場合があります。そうならないために、それぞれの場所のよくある床の問題に注目しながら、それを解決する選び方のポイントをご紹介したいと思います。

『キッチン』の床選びのポイント!

油汚れに強く、掃除がしやすい床選び

掃除のしやすさを考えるのであれば、クッションフロアがおすすめです。水に強いうえに、油汚れに関しても内部に浸透しにくいので、掃除がしやすい素材です。クッション性に優れているので、足腰への負担が少ないだけでなく、食器を落としても割れにくいというメリットがあります。

クッションフロアには、タイル調や木調、大理石調など他の素材の見た目を感じさせる柄を選ぶことも出来るので、広い選択肢からコーディネートできるという良さもあります。

部屋全体のつながりを考えた床選び

キッチンは他の水回りの場所と違って、ダイニングやリビングと床が繋がっている場合が多いので、ダイニングやリビングと同じ床材を選び、統一感を出す方が広く見え、コーディネートしやすくなります。

前述の様な理由によりキッチンを優先して床材を選んでしまうと、部屋全体の見た目が悪くなってしまう可能性があることも意識しておきましょう。キッチンの床材としてのメリットが多いクッションフロアですが、家具などの跡が付きやすいので、ダイニングなど他の部屋とつながりがあるキッチンには、あまりおすすめできません。

また、あえてキッチン部分のみ空間を区切り、水に強く耐久性もあるタイル素材に替えて、土間のような雰囲気を出すこともデザインとしてはオシャレですが、タイルはクッション性が低いので、立ち仕事であるキッチンは疲れやすく、足元が冷えやすいというデメリットがあります。

さらに、仮に食器を落としてしまった時に割れやすい素材とも言えます。その点では、一番選ばれやすい人気の床材はフローリングです。水に濡れてもいいこと、拭きやすいことを考えると、無垢フローリングより、複合フローリングがおすすめです。

キッチンには、防汚加工や耐水加工が施された複合フローリングを選ぶことで、一般的なフローリングより、水回りに強いものを選べます。

『洗面所』の床選びのポイント!

脱衣所としての用途も考えた床選び

単純に洗面所としての用途で使う場合は、それほど水の飛び散りが気にならないかもしれませんが、大抵の場合、洗面所は浴室と隣接しており、脱衣所としての用途も兼ねています。お風呂上がりの体の水滴が床に飛び散ったり、浴室からの湿気が入ってきたりして、洗面所は予想以上に劣化の早い過酷な環境にあると言えます。そのため、耐水性には特に意識した床選びが必要です。その点で適しているのが塩化ビニール製のフロアタイルです。また、素足に優しく耐水性に優れた素材としてはコルクもおすすめです。弾力性があり、冷たさを感じさせないコルクは介護の現場でも人気の床材です。

洗面所にもある油汚れに対応する床選び

意外かもしれませんが、洗面所にも油汚れがあります。それは、ヘアスプレーが床に飛び散っていることが原因です。ヘアスプレーを使うことが多い家庭の場合は、キッチンと同様油汚れにも対応した、掃除のしやすいクッションフロアが適しています。同じ塩化ビニール製のフロアタイルも掃除がしやすいので適していますが、洗面所に立つことを重視すると、フロアタイルよりもクッションフロアの方がクッション性に優れているので最適です。

『トイレ』の床選びのポイント!

防臭・耐臭を意識した床選び

トイレといえば、水の飛び散りだけでなくアンモニア臭が残りやすいという問題点もあります。水が染み込みやすい素材であれば、やはり臭いも残りやすくなってしまいます。ですから、耐水性に優れた床材を選びましょう。さらには耐臭性・防臭性が優れていれば、臭いの問題も解決されます。その点で適しているのは、耐久性にも優れているタイルです。

床だけでなく、壁にもタイルを貼ることで、さらなる防臭効果が得られます。最近はさらに、雑菌を分解する機能を持っているセラミックタイルや、汚れのこびりつきを防ぐために光触媒を利用したタイルもあり、トイレという環境にタイルは最適です。

しかし、価格が高いという点や、仮に転倒した時にクッション性がないというデメリットもあるので、何に重点をおいてリフォームしたいのかをよく考えたうえで選びましょう。

掃除のしやすい床選び

水回り全般に言えることですが、トイレの床は特に、掃除のしやすさが重要なポイントと思っておられる方は多いのではないでしょうか。その点で適しているのは、クッションフロアです。防水性に優れ、フローリングやタイルのように目地が無いので、汚れが溜まりにくく掃除がしやすい素材です。

バリエーションが豊富なので、比較的狭い空間でも、リフォームによってガラリとイメージを変えることが出来ます。また、クッションフロアは1枚のシートになっているため、他の素材より短時間で工事が出来るので、リフォームにも向いています。

まとめ

キッチンには複合フローリング、洗面所にはフロアタイルやコルク、トイレにはタイル、と場所ごとに適した床材があります。その中でも、水回り全般に適している素材は、クッションフロアと言えるかもしれません。防水性が高く掃除がしやすいこと、クッション性もあり、足腰への負担が軽減されること、価格が比較的安くリフォームがしやすいことなどから、水回りに最も適した素材として普及しています。

しかし、部屋の作りやインテリア、使う人やリフォームをする目的によって、何の床が最適なのかは異なります。今回取り上げたポイントを参考にしつつも、それぞれの家の水回りに適した床材を選びましょう。

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