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似ているが全く別。外断熱と外張り断熱の違い

断熱リフォームを考えたときに、ちょっと紛らわしいのがタイトルにある「外断熱」と「外張り断熱」です。

言い方や表記の仕方が違うだけではないかと思われがちですが、結論から言えば全く異なる断熱工法になります。

建物内で快適に過ごすための同じ断熱ではありますが、建物の構造でどちらの工法で断熱するか違ってきます。

外張り断熱とは

外張り断熱は柱や梁のある従来の建築工法で建てられた建物や、2×4(ツーバイフォー)工法で建てられた建物。または鉄骨造で作られた建物に利用されている断熱工法になります。

躯体(建物を支える柱や壁)の外側に板状の断熱材を隙間ができないように貼り付け、建物の土台である基礎から壁や屋根まで断熱材で包み込むように覆っていく断熱工法になります。

断熱材の隙間も専用のテープで留めていくので断熱材の切れ目が無く、安定した断熱性能と気密性を保持します。また、躯体を断熱材で保護する形になっているので外部からの衝撃にも強く、柱間の隙間もあるので湿気や水滴による柱や壁の腐食を抑えることができます。

◯外断熱とは

外断熱とはコンクリート製の建物で利用される断熱工法で、建物全体を断熱材で外側から包み込む工法になります。コンクリートは熱を伝えやすい性質があり、コンクリート造りの建物だと外の熱や冷気躯体から伝わります。これを熱橋(ヒートブリッジ)と言います。

熱橋によって、これまでコンクリート造りの建物はなかなかエアコンが効かなかったり、冬場に結露が多いことが問題でしたが、外断熱を行うことでコンクリート造でも断熱効果が生まれ、一般的な住宅でもデザイン性の高いコンクリート造の住宅ができるようになりました。

外張り断熱と外断熱は言葉が似ているので、多くのリフォーム関連のサイトでも混同して使われています。同じ断熱ではありますが、工法を利用する建物も異なり工法自体も本来別のものであると覚えておくと良いでしょう。

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