キッチン、洗面化粧台、トイレ、浴室など水回りの住宅設備機器は毎日使うものなので、選ぶ際には慎重になるものです。メーカーやグレードによってデザインや機能、オプションが異なるため、予算内で何にどれだけこだわるか、よく考えて選ぶ必要があります。
新築時やリノベーションなどの大がかりな工事以外にも、キッチンの交換やシステムバスの入れ替えなど、設備機器リフォームであっても、何を選ぶかどうかは意外と暮らしに影響します。どんな点を意識して水回りの設備機器を選ぶと良いのか、ご説明したいと思います。
1.設備機器にサステナブルな機能を取り入れるとメリット大!
近年は住宅設備メーカーでも、サステナブルな取り組みを行い、設備機器にもサステナブルな機能を付けています。この企業としての取り組みが、環境はもちろん、個人の快適な暮らしに大きなメリットを与えています。どんな効果があるのでしょうか?
■サステナブルを意識した設備機器が増加!
持続可能な環境や社会、建物を目指すべく、サステナブルを意識した設備機器が増えています。サステナブルな取り組みのひとつにCO²の排出を削減することがあります。そのためには、省エネ(省エネルギー)を意識する必要があり、近年、省エネ機能が付いた設備機器が主流となっています。
省エネとは、石油や石炭、天然ガスなど、地球のエネルギー資源がなくなってしまうことを防ぐために、エネルギーを効率よく使うことを指しています。石油や石炭などの化石燃料を燃焼することによってCO²が排出されますが、エネルギーを大量消費することでCO²も大量排出され、温室効果ガスが増えることで、地球温暖化が進み、自然が破壊されたり、異常気象で住みにくい居住環境をもたらしたりしています。そのため、地球を守るべく、サステナブルな省エネ機能付きの住宅設備が注目されています。
例えば、家庭のエネルギー消費の50%以上は電気と言われています。そのため、住宅設備と深く関係している電気が節電出来ると省エネ効果があります。企業や家庭でひとりひとりが省エネに取り組むことで、住環境や地球環境を守ることが出来るのです。
■サステナブルな機能なら長期的な費用対効果がある!
サステナブルというと、環境問題への取り組みというイメージが強いですが、環境問題を理由にサステナブルな機能を選んでいるという方は、今のところそれほど多くはありません。しかし、住宅設備機器を選ぶうえで、省エネ機能は人気です。なぜなら、サステナブルな省エネ機能を選ぶと、『長期的な費用対効果がある』からです。特に、毎日使う水回りの設備機器に省エネ機能である節水、節電できるものが付いていれば、水道光熱費削減に大きく貢献します。
新型コロナウイルスの影響や、天然ガスの需要増加による燃料の価格上昇、情勢不安や円安の影響をうけ、電気代が高騰している中で、出来るだけ生活費を抑えるためには、生活そのものにかかる費用を抑えることが重要になってきます。家自体の断熱性や気密性を高め冷暖房機器に頼らずに暮らせる環境にすることに加え、暮らしに欠かせない水回りの住宅設備でも節電や節水が出来れば、快適なうえに、お得に暮らすことが可能です。
お金がかからない、快適に暮らせるという効果を考えて選んだものが、結果的に環境にも優しいサステナブルだった、という一石二鳥な結果に繋がっています。
2.水回り設備機器でサステナブルなどんな機能を選べばいいの?
サステナブルな機能にはメリットが大きいことが分かりましたが、具体的にどんな機能を選べば良いのでしょうか?水回り設備機器で採用したい省エネ機能についてご紹介したいと思います。
■節水になる水栓選び!
省エネのうち『節水機能』に注目するのであれば、設備機器の水栓選びを意識しましょう。
浴室であれば、シャワーに節水機能が付いているものがあります。シャワーヘッドの形状にこだわり、泡や大粒の水玉が強く出るような吐水モードの切り替えによって、少ない水でしっかり洗え、節水を実現しているものがあります。さらに、手元にスイッチが付いているタイプであれば、吐水・止水を切り替えられるので細かく節水が出来ます。
キッチンや洗面化粧台、手洗い器では、手をかざすだけで吐水・止水できるタッチレス水栓を選ぶことで、流しっ放しを防ぎ、こまめに止水が出来て節水出来るうえに衛生的です。
トイレには、節水型の便器が多く販売されています。少ない水でも洗浄力のある便器は、掃除もラクになり、掃除の回数も減るので掃除用の水道費も削減できます。さらにトイレには、便座や温水ヒーターに節電機能が付いているものもあるので、便器次第で節電効果も期待できます。
■断熱性の高いシステムバス選び!
『節電機能』に注目するのであれば、断熱性の高いシステムバスを選ぶことが重要です。システムバス全体の断熱材を入れることに加え、断熱性の高い省エネ浴槽やフタを選ぶことで、さらに節電効果が期待できます。
断熱性が高ければ、保温効果が高いため、入浴に時間差がある家庭でも、何度も追い炊きせずにすむので、電気代やガス代を抑えることに貢献出来ます。
お湯をつくる給湯器にも省エネ機能があります。熱源には、ガス、電気、石油があり、待機電力を削減する機能付きや、CO²の排出量が少ないものなど、省エネタイプにも様々な種類があります。他の設備機器との相性や、費用対効果が最も良いものは何かなどを比較して選びましょう。
3. まとめ
地球環境を、そして私たちの住環境を守るため、住宅設備メーカーではサステナブルな取り組みが行われています。そのため、住宅設備機器にもサステナブルに貢献する省エネ機能付きが増えています。省エネ機能付きの設備機器は環境を守ることだけではなく、長期的な費用対効果もあるため、水道光熱費を抑えお得に暮らせるというメリットがあるので、毎日使う水回り設備機器に取り入れることは役立ちます。節水機能付きのシャワーやタッチレス水栓など、水栓にこだわることや、断熱性の高いシステムバスを選ぶことで、節水や節電が出来ます。
住宅設備機器を選ぶ際には、サステナブルに貢献する、省エネ機能付きでお得な暮らしを手に入れましょう!