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サステナブルな家ってデメリットはないの?取り組む価値はあるの?

オフィスビルやマンション、公共施設、戸建の新築などで環境問題に取り組み、持続可能な建築物、サステナブルな建築を行っている会社が増えており、世界的にも注目されています。地球を守りたい、環境問題に個人的にも取り組みたいと思っている方は、自分の家づくりでもサステナブルな家づくりを意識したいと思うかもしれません。

しかし、サステナブルの良い点は頻繁に耳にするかもしれませんが、自分の家を新築したりリノベーションしたりするうえで、デメリットはないのだろうか?と疑問に思うかもしれません。個人的にサステナブルな家づくりに取り組むことには価値があるのか、ご説明したいと思います。

1.サステナブルな家のメリット&デメリット

サステナブルな家づくりを行ううえでデメリットは何もないのでしょうか?取り組む価値があるのかを確認するうえで、メリットとともにご紹介したいと思います。

■サステナブルな家のメリット

●快適な空間になる

長く住める家は、そこに住む人にとっても長く住みやすい快適な室温、湿度を保てる家に出来ます。

●耐震性・防火性に優れている

持続可能な家にするためには、地震大国日本において地震に強い家、火災に強いことが重要です。そのため、耐震性や防火性に優れた家になり安心です。

●省エネルギーで光熱費を抑えることが出来る

高気密・高断熱な家で冷暖房機器の効果が持続する省エネな家になるため、光熱費を抑えることが出来ます。

●地球環境への悪影響を減らし、地球を守ることに貢献できる

自然エネルギーを活用するためエネルギー消費を抑制し、二酸化炭素の排出を抑えることが可能です。そのため、地球環境に優しい、地球を守る家になります。

●補助金・ローンを活用できる場合もある

サステナブル性を備える住宅の新築やリフォームに対し、国土交通省がサステナブル建築物先導事業として補助する制度があります。要件を満たしていることで補助金が受け取れます。また補助金以外にも、サステナブル住宅ローンなど、SDGsに貢献する住宅の購入やリフォーム、リノベーションを行う場合に利用できる融資制度を設けている金融機関も増えています。国や自治体の制度に当てはまらないか確認して活用することで、お得に家づくりが行えます。

■サステナブルな家のデメリット

●建築コストが高くなる

長く使える良質な建材を使ったり、高い省エネ性能を満たすための設計や設備の設置を行ったりするために、建築コストが高くなってしまいます。

●工事期間が長くなる

コスト同様に、高気密、高断熱など高性能な家を造るために時間がかかります。家が建っている環境に合わせたオーダーメイドな家づくりを行うので、工事期間だけではなく、設計やプランニング段階でも時間がかかる可能性があります。

●次の世代に受け継がれないこともある

何世代も受け継げるような持続可能な住まいにしても、実際に子どもや孫が住むとは限りません。世代が変わって売却したり、建て替えたりする場合もあります。次の世代に受け継ぐことを目的としてサステナブルな家づくりを行う場合は、意味がなかったと感じるケースもあります。

2.サステナブルな家のデメリットは解決できる?

サステナブルな家は、多くのメリットがあり、取り入れるだけの価値があります。しかし、デメリットがあるのは事実です。少しでもデメリットを軽減することは可能なのでしょうか?デメリットへの考え方や解決方法をご紹介したいと思います。

■サステナブル家はランニングコストが安く長く住める家

建築時にはコストがかかるサステナブルな家ですが、高断熱で調湿性能が備わった質の高い家になるため、冷暖房機器の効きが良いうえに、太陽光や自然風など自然エネルギーを活用して室温を快適に調整することが出来るため、そもそも冷暖房機器を使う回数を減らすことが出来ます。そのため、光熱費などの生活にかかる費用を抑えることが出来ます。

さらに、自然素材などの建材を用いて建てた家は、メンテナンスをしながら長く使える素材なので、消耗品を取替えるような定期的なリフォームが必要ないため、リフォーム費用を抑えることも可能です。

初期投資はかかるものの、光熱費や細かなリフォーム費用などのランニングコストを抑えることが出来るため、長く住めば住むほど、費用の面ではお得な家となります。すぐ目の前だけではなく、長い目で家のトータルコストを考えることで、お金がかかる家というデメリットは、お得に住めるメリットのある家になります。

■暮らし方をみんなで考えておく

持続可能な、長く住める家を造っても、そこに長く住めなければ意味がありません。そのため、新築時やマイホームをもつ早い段階でサステナブルな家にリノベーションするなど、出来るだけ早い時期にサステナブルな家づくりに取り組むことで、長く快適な家に住むことが出来ます。住む人の健康が守られる家なので、元気に長く住める体力を持てるという利点もあります。

また、築年数が経った家をリノベーションする場合は、サステナブルな家にするかどうかに関わりなく、高齢になってもこの家に住み続けるのか、施設を利用したいと思っているのか、子どもや孫の世代で家をどうしたいのか、間取りを変えたい、他に家を建てるため売却したいなど、今後の暮らし方について率直に家族や親戚で話し合っておきましょう。そうすることで、リフォーム後すぐに次の世代が間取りを変えるためにリノベーションをしたり、リノベーション後すぐに施設に入って誰も住まなくなったりするといった無駄に思えるようなリノベーションを防げます。

さらに、サステナブルという観点で家のことを考えるのであれば、子どもや孫など血縁関係にある次の世代に受け継ぐことが出来なくても、長持ちする家を建てるなら賃貸物件として次の入居者を迎えたり、お店やオフィスとして使ったり建物として使い続けられるようにすることで、地域環境に溶け込み街に貢献する建物になるので、次の世代に受け継がれるサステナブルな建築物になります。

そのためサステナブルな家は、家族にとってだけではなく、街や地球に優しい家になり、住む人が変わるとしてもデメリットとは言えません。

3. まとめ

サステナブルな家にすると、快適で耐震性や防火性に優れた家になることや、省エネで光熱費を抑えることが出来たり、地球環境に優しい家に出来たりと、そこで暮らす人にメリットが沢山あります。一方で、建築コストがかかったり、プランニングや工事に時間がかかったり、予想に反して長く住む人がいないケースもあるといったデメリットがあります。しかし、初期費用はかかるものの、ランニングコストがかからないため、長く住めば住むほどお得になります。また、持続可能な建物として家族に対してだけでなく、地域や環境に貢献することを意識できれば、価値あるサステナブルな家にすることが出来ます。

サステナブルな家は、デメリット部分を帳消しに出来るほどのメリットが沢山あり、家づくりを行ううえで価値ある取り組みと言えます。

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