結論から言えば、住まいを長持ちさせるには定期的な外壁塗装が必要です。一見、色褪せや塗装のひび割れが見られなくても、だいたい10年に一度は外壁塗装を行った方が良いでしょう。
と、そう言われても、見た目はどこも悪くないのにどうして外壁塗装が必要なのでしょう？それには、塗装の役割や効果をよく知っておく必要があります。一般的な住宅の外壁に利用されている「サイディング」。外壁は「住まいを守る盾」の役割がありますが、盾自体を守るのが外壁塗装です。
外壁塗装の目的とは？
外壁に利用されるサイディングの種類は大きく分けて4種類あり、セメントが主成分の「窯業系」や、金属合金などで作られる「金属系」。木材を原料とした「木質系」の他、樹脂を利用した「樹脂系」があります。
現在、日本で最も多く利用されているのが「窯業系サイディング」です。材質がセメントを主成分としているので、水分を含むとボロボロと崩れてしまいます。そのため、塗装でコーティングを施して防水性を高めています。
外壁に塗装を施す一番の目的はサイディングの「防水」の為です。窯業系以外の３種類も、水分を含むとサビや腐食を起こして劣化します。外壁が劣化すると、内部に雨漏りや内部劣化を起こして建物に重大な悪影響を与えます。
このように、外壁サイディングを塗装で保護することは、建物自体を守る事と同じことなのです。
外壁塗装の時期と目安は？
そして、一度外壁に塗った塗料もずっと同じ効果を保つ訳ではありません。
外壁は、雨や紫外線といった環境による影響の他に、カビやコケ。さらに地震などの揺れによってさまざまなダメージを受けています。こうした影響により、サイディングを保護している塗装にも劣化が起こります。
外壁に塗装する種類によっても変わりますが、塗料にも「耐用年数」、つまり寿命があります。塗料の寿命は平均で10年から15年ですが、建物の環境によっても変わるので7年から10年が経過した建物には塗り替えを考える時期になります。
塗り替えの時期でなくても、外壁に次のような症状が出てきたら外壁塗装の塗り替えを行った方が良いでしょう。
・小さなひび割れや塗料の剥がれがある
小さなひび割れや剥がれは、塗料がしっかりと外壁に付着していなかった事により発生します。新築の外壁などではあまり見かけませんが、中古住宅やリフォーム住宅を購入したときに見られる症状です。塗装を施す前に、外壁の下地処理や下塗りをしていなかったといった“人為的なミス”による不具合が主な原因です。
・手にチョークのような粉が付く
外壁を触った時に、手にサラサラと白い粉が付くときには外壁の塗り替えが必要です。
これは「チョーキング現象」と呼ばれ、紫外線などの影響によって外壁塗料に含まれる顔料が分解されて表面に現れている状態です。こうなってしまうと塗料の保護効果はなく、サイディング本体に水分が浸みこんでしまい、ひび割れや崩れの原因となってしまいます。
このように、住まいを長く保つには約10年に一度の塗り替えが目安となります。10年経っていなくとも、外壁表面に割れや剥がれ、そしてチョーキング現象を発見したら、年数に関わらず外壁塗装を早急に検討した方が良いでしょう。
メンテナンスフリーの外壁とは？
様々な製品で「メンテナンスフリー」を謳った製品が販売されていますが、外壁サイディングにもメンテナンスフリーの製品は販売されています。メンテナンスフリーと聞くと「何もしなくてよい」というイメージがありますが、実際にはそうではありません。
外壁サイディングを販売しているメーカーのカタログを見ると、雨水で外壁の汚れを洗い流すタイプや、塗装されている塗料の性能が高いタイプをメンテナンスフリーと呼んでおり、「掃除の手間が省ける」や「長期の耐用年数」を指す意味でメンテナンスフリーとして言葉が使われています。
実際にメンテナンスフリーの外壁材でも耐用年数がしっかりと記されているので、まったくメンテナンスをしなくてもよいという事ではないので確認しておきましょう
まとめ
いかがだったでしょうか？
外壁塗装は外壁を保護するために必要で、定期的な塗り替えが住まいを長持ちさせます。サイディングには大きく4種類ありましたが、それぞれ耐用年数は30年から40年程です。しかし、外壁塗装のメンテナンスを行わないとその寿命は短いものとなってしまいます。
また、外壁塗装は建物の見た目をリフレッシュさせる効果もあります。流行りの色にカラーリングしたり、シックで落ち着いた色にして楽しむことは、住まいをより楽しんで愛着が持てることに繋がります。
外壁塗装についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ当社にお気軽にご連絡下さい。
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