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外壁は住まいの盾。こんな症状が出たら要注意!

外壁リフォーム

一般的な住宅で多く利用されている外壁は「窯業用サイディング」になります。窯業用サイディングとは、原料にセメントや繊維質を使っている板状の外壁材で、製造時に窯で焼いて造られる事から「窯業系」と呼ばれています。

窯業系サイディングは、加工がしやすい上に耐久性にも優れており、さらにデザインやカラーバリエーションも豊富にある外壁材です。レンガ調やタイル調の外壁はもちろん、石目調や板目調のデザインも数多くあって、和風洋風問わずにさまざまな住宅の外壁に合わせることができます。

窯業系サイディングの寿命とは?

窯業系サイディングの寿命は約40年と言われています。耐火性や耐久性が高い外壁材なのでこの年数が示されているのですが、この年数は適切にメンテナンスを行った場合に耐えうる年数の事を示しています。

窯業系サイディングは、水や紫外線から本体を守るために、表面に塗料を塗装して製品劣化を防いでいます。したがって、サイディング表面の塗装に不具合や劣化が生じれば、寿命はどんどん短くなります。

寿命を伸ばす為には、定期的なメンテナンスが必要になります。サイディングのメンテナンスは、まず外壁表面のひび割れや破損の確認が行われます。ひび割れはパテなどを使ってひび割れを埋め、欠けている部分があれば外壁を取り外して新品に取り替える処置が行われます。

また、定期的に外壁塗装を塗り替えることで外壁表面を保護し、紫外線や雨水からサイディングを守ることができます。さらに、髪の毛くらいのひび割れも埋める事が可能です。ほんのわずかなひび割れでも放っておくと大きなひび割れになるので、そこからサイディングや建物内部を傷めることになります。

外壁にこんな症状が出てきたら要注意!

外壁のメンテナンスは、どのような症状が出てきたら行うのでしょうか?窯業系サイディングの場合、以下の症状を発見したら早めのメンテナンスを考えておきましょう。

1.白亜化(チョーキング現象)

外壁を手で触った時に、サラサラと粉が手に付着する時にはメンテナンスが必要です。これは白亜化といい、チョークの粉に似ていることから「チョーキング現象」とも呼ばれています。この現象は、外壁に塗られている塗料が雨や風、そして紫外線によって劣化し、塗料に含まれる色素成分が表面に浮かび上がって粉状になる現象です。

白亜化が起きた窯業系サイディングは、塗料によって保護されていたセメント材が剥き出しになるので、水分を吸い込んでしまいひび割れや崩れが起きます。このまま放っておくと割れや崩れが大きくなってしまうので、白亜化を発見したら早めに再塗装などの外壁メンテナンスを行いましょう。

2.目地のひび割れや痩せ

外壁と外壁の間には数ミリの目地が取られており、その中にはコーキング材で埋められています。目地やコーキング材の役割は、建物に揺れが起きた時に外壁と外壁がぶつかって割れることを防ぐ「緩衝(かんしょう)」の役割があります。

目地に使われるコーキング材も、時間が経つと紫外線や外環境の影響によって劣化が進み、ひび割れやコーキング材が痩せて隙間が開いてしまいます。こうなってしまうと、目地にできた隙間から雨水が入り込み、サイディング本体や建物内部も傷めてしまいます。このような現象を発見したら、目地に残った古いコーキング材の剥ぎ取りと、新しいコーキング材の打ち直しが必要になります。

3.外壁表面のカビやコケの繁殖

建物の立地環境や、外壁が劣化して水を含むようになると、カビやコケが外壁表面に繁殖する事があります。表面にだけ繁殖している場合には、布やモップなどでふき取る様に取り除くと簡単に除去が可能です。ブラシや高圧洗浄機で落してしまうと、外壁に塗られた塗料の劣化を早めてしまい、かえって外壁の寿命を早めてしまいます。

カビやコケの繁殖後長く経過してしまい、拭き取るだけではカビやコケを落とす事ができず、さらに外壁表面に色素沈着して色が落ちないといった時にはメンテナンスが必要です。メンテナンスには状態によって2つの方法が取られます。

1つ目は、ブラシや高圧洗浄機で外壁をなるべく綺麗にして再塗装を行う方法です。この方法は、カビやコケの繁殖が比較的軽い状態の場合には有効です。しかし、サイディングの内部にまで繁殖して根を張っている状態なら、もう一つの方法として取り外して貼り替えるしかありません。

まとめ

今回は住宅に多く利用されている窯業系サイディングの注意点と、寿命を延ばすメンテナンスについて解説しましたが、いかがだったでしょうか?

一般的に外壁のメンテナンスは、建物が建って約10年で何らかのメンテナンスが必要と言われています。しかしこの年数は目安であり、コケやカビの様に建物の立地環境や状況によって、数年でメンテナンスが必要になる場合もあります。

今回ご紹介した注意点を知っていれば、今後は外壁のメンテナンス計画も立てやすくなるでしょう。定期的にメンテナンスを行えば、窯業系サイディングの外壁は長く住まいを守ってくれる盾となります。そろそろメンテナンスが必要と思ったら、外壁に関する知識と多くの施工経験を持っているリフォーム業者に相談してみましょう。

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