お風呂は一日の疲れを癒す大切な空間であり、健康で快適な生活を送る上で重要な場所だと考えます。しかし、お風呂にこんな悩みを持つ方も多くいらっしゃいます。
「ジメジメと湿気が多くて暗い」
「タイル張りの浴室で滑りやすく冬は寒い」
古い住宅ではタイル張りの昔ながらのお風呂が多く、水はけもよく独特のデザインや風合いが魅力ですが、このような悩みの多いお風呂でもあります。
タイル貼りの在来タイプのお風呂
これまでのお風呂は、壁や天井や床下に防水処理を施した下地や建材を使って浴室を作っていました。浴室のタイルデザインを考えたり、お風呂の大きさを選んだりできるのでオーダーメイドのお風呂です。
しかし外気の影響を受けやすく、冬場などはタイル自体も冷たくなりとても寒くなります。また、タイル目地にカビが生えやすく掃除がしにくく、お風呂の工事にも1ヶ月近くかかることもあります。
また、タイル貼りのお風呂で起こりやすい事故として、滑りやすいタイルにより浴室内での転倒や、ヒートショック症状による健康被害があります。
ヒートショックとは、温かい部屋から寒いお風呂場に入ると身体の血圧が大きく変化し、失神や脳梗塞。また、めまいによる転倒や浴槽内で溺れるといった命に関わる事故が多く起きていました。
このように、在来タイプのお風呂場は健康で快適な生活を送る上で、お風呂のデザインなどのメリットはありますが、どちらかといえばデメリットの多いお風呂なのです。
住宅の多くで施工されているユニットバスとはなにか?
お風呂のリフォームなどで「ユニットバス」と耳にすることがありますが、一体どういったものでしょうか?
ユニットバスとは、天井、床、浴槽が一体化している浴室です。さらに鏡やシャワー。シャンプーや石鹸の収納といった設備もついているワンセットのお風呂場です。天井や床といったパーツは工場で生産され、規格品として販売されています。
同様に浴槽や設備もパーツになっており、好みによって変更も可能です。各パーツを現場に搬入して現地で組み立てて浴槽をつくるので、手間も掛からず数日で完成するのも特徴の1つです。
メリットの多いユニットバス
ユニットバスには次のようなメリットがあります。
・浴室の掃除がしやすい
ユニットバスはつなぎ目が少なく、水の流れやすい構造で汚れが溜まりにくくなっています。また、使われる材料も防菌防カビ仕様となっており、掃除もしやすくなっています。
水はけの良い床材にすることで、より掃除もしやすくなります。
・気密性と保温性が高い
各パーツはつなぎ目を極力無くしているので、外の冷気が入ってきたり中の温度を逃がしにくくなっています。ユニットバスの外側にも断熱材を施しているので、タイル貼りの在来のお風呂に比べて浴室内の温度を一定に保つことができます。
・段差の解消や滑りにくい床材で安全
ユニットバスは浴室の床の高さを上げることで脱衣所からの段差解消や、浴槽がまたぎやすい材質になっています。また床材も滑りにくい構造になっているので、子供や老人でも安全利用できる作りになっています。設置する前であれば、手すりなどの設置も可能です。
まとめ
安全で快適な生活を送る上で、ユニットバスはこのようにメリットの多い浴室です。しかし、設計して組み立ててしまうと再度取り付けることが難しく、シャワーの位置や手すりの場所も施工前によく確認しておくことが大切です。
ユニットバスの施工では、リフォーム専門業者のアドバイスを元に作り上げると、満足のいくお風呂が完成します。お風呂のリフォームをお考えの際には、ぜひお気軽にご相談下さい。