「駅や繁華街にも近くて便利な環境だけど、建物自体が古くて不便」
「リノベーションもいいけど、せっかくなら統一感のある住まいにしたい」
こんなお悩みがある時には「スケルトンリフォーム」が、あなたの悩みを解決してくれるかもしれません。ネット等でリフォームやリノベーションを調べていくと、よく目にすることのあるスケルトンリフォームですが、よく知らない方も多いかと思います。
「フルリフォーム」という言い方もしますが、スケルトンリフォームとは建物の骨組み(躯体)だけにして、間取りから水道や電気など自由自在に位置や場所を変更できるリフォーム方法のひとつです。
建物の骨組み以外をすべて変えるので、新築の住み心地を味わえるだけでなく部屋の全部を新たに自分好みの住まいにすることが可能です。また、住まいの環境に合わせた間取りの変更も可能なので、今以上の快適な住環境を手に入れることができます。
住まいを一新できるスケルトンリフォーム
30年から40年以上前の建物は、現在の住宅を建築する時に使う建材や工法が大きく違っています。また、耐震基準や建築基準法も建築当時とは変わっているので、家としての性能は現在に比べて大変低いといえます。
例えば、今では壁や天井に断熱材を入れるのは当たり前になっていますが、昔は断熱材を入れていない住宅も大変多く、たとえ断熱材が入っていたとしても断熱性能の低い断熱材が充填されていました。
他の住宅建築に使われる建材も同様で、古い住宅では性能が低い建材や今ではもう使用していない建材もあります。そうした建材をすべて取り除いて新しい建材を利用すれば、今まで以上に快適な住まいにすることがスケルトンリフォームでは可能なのです。
配管や配線を変更できるので間取りも自由に変えられる
スケルトンリフォームでは壁を取り除くので、これまでの水道の配管や電気配線の位置も変更ができます。なので、今までトイレやお風呂場だった部屋の位置を変更する事も可能です。間取りを変えられる点が、スケルトンリフォームの最大のメリットともいえます。
建物が建った当時、お風呂場やトイレ前の外側は空地だったが年々周辺の開発が進み、人通りの多い通り道になってしまった時や、一日中日の差し込むリビングだったが隣にビルが建ってしまい、午前中は日が当たらない寒いリビングなった時など、スケルトンリフォームで間取りを変更すれば転居する事もなく快適に我が家で過ごす事ができるのです。
スケルトンリフォームができない建物は
このように、スケルトンリフォームは建物を支える柱以外をすべて新しくして、建物自体を作り変えることなく住みやすい住宅環境にします。戸建て住宅だけでなくマンションもスケルトンリフォームが可能なので、人気の高いリフォームとして注目を集めています。
しかし、スケルトンリフォームが不可能な建物もあります。それは柱ではなく、壁で建物を支えている「ツーバイフォー住宅」や「プレハブ住宅」がそうです。内壁や外壁に貼っている壁材は新しいものに交換できますが、部屋の間取りは変更することができません。
またマンションでも同様に、壁で支える構造で建てられた(壁式構造)マンションでは、建物を支える「耐力壁」が存在するので、部屋の間取りを伴うスケルトンリフォームができず、希望の間取りにはできない場合があります。
これまで住んできた地域が気に入っているが、住まいの老朽化が全体的なリフォームが必要といった場合には、周辺環境や自分の好みやスタイルにあった間取りに変更ができるスケルトンリフォームも検討してみてはいかがでしょうか?