和室を洋室にリフォームした時の押入れの活用法とは?
和室を洋室にリフォームした時の押入れの活用法とは?

最近は、和室を作らない家が増えています。アフターコロナで来客が減って客間が必要なくなったり、ベッド生活になったりして、今ある和室を洋室にリフォームする方も少なくありません。部屋の仕様を畳から木フローリングにするだけで見た目や仕様を洋室に変える事ができますが、その際に押入れはどうしようか、そのままにするか、上手い活用法はないものかと考える方は多いようです。

せっかくキレイにリフォームするので、押入れも洋室の雰囲気にマッチさせたいものです。和室を洋室にリフォームする際に、押入れもオシャレに便利にする方法をご紹介したいと思います。


1.押入れを洋室にマッチさせる活用法とは?


畳からフローリングに変えて洋室にリフォームする場合、押入れもリフォームすることで見た目はもちろん使い勝手を良くすることが可能です。押入れを洋室にマッチさせるためには、どのようなリフォーム方法があるのか、ご紹介したいと思います。


■押入れからクローゼットにして大容量収納に!


押入れの活用法として一番人気なのは、クローゼットに変える方法です。押入れ内の中段を撤去してハンガーパイプを設けることで、洋服を収納することが出来るクローゼットになります。

一般的なクローゼットの奥行は50〜60cmに対し、押入れの奥行は80〜90cmあるので、前後にハンガーパイプを設けることも出来ますし、下部には押入れ用の衣装ケースを並べることも出来るので、大容量収納として使えます。

押入れの場合は、天袋と言われる天井に近い部分の収納がありますが、クローゼットにする場合は、天袋を撤去して、クローゼット内に枕棚を設けて天井までの高さのあるドアを使うことで、収納全体が見やすく出し入れしやすい空間になります。


■オープンスペースで洋室を広く!


押入れとして使っていた空間だから、洋室になっても収納にすべきと考える必要はありません。扉がある収納にすることで用途は限られてしまうので、あえて押入れ部分をなくしてオープンな空間として洋室とつなげた方が使いやすくなる場合があります。

例えば、押入れだった部分にデスクやベッドなどの家具を置けば、部屋を広く使えるかもしれません。棚を設けて、押入れのような隠す収納ではなく、オシャレに見せる収納にすることも出来ます。仮に、また隠す収納にしたい場合でも、簡易的にカーテンやロールスクリーンを付けることもできますし、ドアを改めて設ける事もできて、オープンしておくことで用途に合わせて柔軟に使える空間になります。

押入れ部分も部屋にしてしまうと、フローリングを貼る部分が増えてリフォーム代が上がってしまうのではないか、と考えるかもしれませんが、クローゼットにする場合でも、補強のために床を張り替える必要があるので、リフォーム費用は大きく変わりません。しかも、畳からフローリングにする時に床を上げる必要があるので、床を作り直してひと続きにしてしまう方が部屋全体をキレイにすることになります。扉代がかからないのでお得にリフォームできます。

また、壁一面の押入れの場合は特に、クローゼットにする場合でも、洋服メインであれば、押入れほどの奥行は必要ないので、押入れの三分の二の奥行きだけを収納として残し、残りを部屋にすることで、室内側を最大限広くとることが出来ます。


2.押入れを使いやすくリフォームするポイント


押入れを洋室に合わせた仕上げ材にするだけでも、見た目はマッチしますが、より使いやすい空間にするためには、どのようにリフォームするかを考える必要があります。どんな点を意識すると使いやすくなるのか、ポイントをご紹介したいと思います。


■洋室=折戸にこだわらない!


クローゼットの扉は一般的に折戸が使われています。しかし、洋室のドアだからといって折戸にこだわる必要はありません。

洋室は、和室の時に比べて家具が増える傾向にあります。例えば、寝室で使う場合には、布団ではなくベッドになります。イスやデスクなど背の高い家具も増えるかもしれません。折戸は、収納内がひと目で見渡せるというメリットはありますが、開閉時に建具が手前に出るためのスペースを確保しておく必要があります。洋室になって家具が増えるうえにレイアウト出来る範囲が限られると狭さを感じてしまいます。

しかし、折戸にこだわらず襖と同様に引戸のままにしたり、ロールスクリーンなどで間仕切ったりすれば家具のレイアウトの幅が広がります。引違い戸であっても、表面の仕上げ材を襖ではなく木目調にしたり、アクセントクロスを張ったりするだけで、洋室に馴染む扉になります。見た目をマッチさせる方法はあるので、ドアの種類を考える時は、家具のレイアウトや導線、使い勝手などを優先的に考えて選びましょう。


■拡張すれば用途が広がる?!


押入れの広さをベースにして拡張することで、空間としての用途を広げることが出来るかもしれません。

例えば、少し拡張することでウォークインクローゼットになり収納としての用途を充実させることが出来るかもしれません。他にも、カウンタ―とイスが入るサイズにすれば、寝室横のワークスペースやメイクルームとして使うこともできます。

介護のためにベッドを置けるようにと洋室にしたのであれば、押入れを活用してトイレやシャワールーム、洗面所といった水回りスペースにすることも出来るかもしれません。

押入れの扉を今まで通り室内側に設けるのではなく、逆面の廊下や他の部屋側に扉を付けることで、さらに使いやすくなる場合もあります。

広さを少し変えたり、出入口の位置を変えたりすることで、収納以外にも使いやすい空間に出来ないか柔軟に考えることを意識してみましょう。


3. まとめ


和室を洋室にリフォームする場合は、押入れをそのままにするよりも、用途に合わせて活用できるように一緒にリフォームすることがおススメです。押入れからハンガーパイプのあるクローゼットに変えて洋服が収納できるようにしたり、押入れを撤去して部屋とひと続きにして家具を置けるようにしたりすることが出来るかもしれません。また使い勝手の良い空間になるように、ドアの種類や位置を考えること、収納空間ということにこだわらず、サイズを変えてワークスペースなどの他の用途で使える部屋にできないか検討することも大切です。

和室を洋室にリフォームする時は、押入れををどのように活用するか、選択肢が多くあることを忘れずに、暮らしに合った使い勝手の良い空間にリフォームしましょう!


2024/03/10 17:13 | 固定リンク | ニュース